次回の連載小説について

小説家になろう」で連載していました「もうひとりの私」が終わりましたので、来週から別の連載を始めます。この作品は下記の記事に触発されて書き始めたものです。

「感情認識技術を使わないで」。27の人権団体がZoomに公開書簡を送る (msn.com)

 

「感情認識技術」というのはいかにも現代にありそうな技術だと思いました。その次に考えたことは「感情」とはそもそも何なのだろう? 「表情」とはそもそも何なのだろう? ということでした。そうした根本的なことには大抵納得できる答はありません。ですから小説に答が書いてある訳ではありません。

 

「もうひとりの私」では「記憶」「自己」「自己の同一性」がテーマでした。それが何かという答はないですが、普段気にも留めずにいる「記憶」や「自己」について「なんだか不思議」と思っていただけたなら、私の姑息な試みは成功したと言えるかもしれません。そして今度は「感情」や「表情」って「なんだか不思議」と思っていただけたなら、私の二つ目の姑息な試みは成功したことになるのだと思います。